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CAC902C (LF844C)

CAC902C(ビスマス青銅連続鋳造鋳物)

CAC902C(ビスマス青銅連続鋳造鋳物)は、銅(Cu)を主体にスズ(Sn)・亜鉛(Zn)を加え、鉛の代わりにビスマス(Bi)を添加した環境対応型の銅合金です。

従来の青銅が持つ耐食性や加工性を維持しつつ、鉛フリーによる環境適合性を実現した材料です。

水道用部品やバルブ、継手などの衛生・環境規制が厳しい分野で利用されており、RoHSにも適合する「次世代型の青銅」として注目されています。

CAC902Cの概要

JIS規格分類
ビスマス青銅連続鋳造鋳物2種 (記号:CAC902C)
合金系統
Cu-Sn-Zn-Bi系
特徴 CAC406Cと同等の強度と伸びを有する。鋳造性、被削性はCAC406Cより劣る。鉛浸出量はほとんどない。

 
水道配管やバルブ部品などの加工・組立工程に適した性質を持っています。

化学成分(代表値:JIS H5121 / ビスマス青銅連続鋳造鋳物)


CAC902C(ビスマス青銅連続鋳造鋳物)の化学成分(質量%)
銅 (Cu) 錫 (Sn) 鉛(Pb) 亜鉛 (Zn) アルミ
(Al)
リン(P) ニッケル
(Ni)
鉄(Fe) ビスマス
(Bi)
アンチモン
(Sb)
84.5〜90.0 4.0〜6.0 0.25max 4.0〜8.0 0.01max 0.5max 1.0max 0.3max 1.0~2.5 0.3max

 シリコン(Si)

 セレン
(Se)
 硫黄
(S)
             
0.01max 0.1max 0.08max              

材質特性

環境適合

鉛を含まないため、水道用資材や飲料水系統部品に安心して使用可能。

耐食

水・湿気環境でも劣化しにくく、長期的に安定。

被削性

ビスマスの効果で切削性が良く、加工性に優れる。

延性の高さ

伸び ≥20% と柔軟性があり、加工や成形がしやすい。
材質特性(JIS規格値)
引張強さ(Tensile strength) 245 N/㎟ min
伸び(Elongation) 20% min
密度(Density) 約8.8g/㎤

 

連続鋳造材

丸棒・パイプなどの一般形状で供給可能。
連続鋳造材
適用範囲


RoHS対応が必須の製品群(特に水道・衛生関連機器)。


加工対応


被削性が良好なため、バルブや継手の複雑形状部品の量産に適する。

ビスマス青銅(CAC902C ほか)[LF対応]*

  • 材質特性:鉛の代替により環境規制を意識した被削性と品質を両立。(鉛フリー材)
  • 主な用途:水道関連、電気・機械部品の環境配慮型代替材。
 

主な用途

  • 給水用具・給水管用各種部品、水道用資機材、バルブ、継手など
  • 軸受、摺動部品、鉛フリー材が必須となる環境規制対応製品(軸受、摺動部品など)

CAC902C 取り扱いサイズ(外径)

Jマテ在庫展開品
丸棒 φ 13.0 〜 φ 120.0 
丸菅(パイプ) φ 23.0 〜 φ 150.0
6角棒 H 22.0 〜 H 47.0  
6角パイプ H 22.0 〜 H 50.0  

上記は外径呼称のみの集計となります。
詳細な一覧(形状×外径すべての組み合わせ)は、こちらのリンクから新しいウィンドウで開きます

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