ニュースリリース

上越技術研究会とクビキ工場見学会および意見交換会のご報告

DX2025年03月28日

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
代表取締役社長 山本耕治

2025年2月27日、上越地域のものづくりの企業でつくる上越技術研究会(会長 荻原潔)の8社13名の皆様を当社にお迎えし、当社クビキ工場にて工場見学会および意見交換会を開催しました。

 工場見学会レポート
工場見学会では、業務の効率化と生産性向上を目的とした「製造のタスクシフト」についてご説明しました。

 製造のタスクシフトについての取り組みの目的
業務の属人化を解消し、標準化・数値化を進めることで、業務負担の適正化と生産性の向上を両立することを目指しています。
具体的な施策は以下のとおりです。

• 管理職の業務の一部をリーダー職へ移管 → マネジメント業務にシフトし活人化
• リーダー職の業務を一般職へ移管 → スキルの平準化・多能工化を促進
• 一般職のルーチン業務をRPAやシステムに置き換え → 業務の効率化、属人化の解消
• 作業の標準化・数値化の推進 → システム導入の前にやるべき事、技術継承の円滑化

各工場においては参加者の皆様に、改善活動×デジタル化の改善事例について現場での説明を行いました。

1. 第2工場
o 自社開発のスマホアプリの在庫の見える化活用
o リアルタイムで生産進捗を可視化するダッシュボード
o 外国人実習生向けに翻訳されたマニュアルの導入
2. 第3工場
o 作業動線の改善による効率化
ライン作業者の人工削減、ライン1周の歩行数58歩を17歩に短縮
o 標準作業の計測・加工時間の見直しによる業務効率化
3. 第5工場
o AIを活用した外観検査システムの実機検証
o 産学連携による技術開発の進捗報告

また、「改善研究会~その裏で」と題し、現場の改善活動での生成AI活用についても紹介しました。

•翻訳AIの活用事例
•プロンプト(指示文)の設計の実例
•ボイス文字起こしを活用した朝の立ち上げの情報共有と、効率化

 意見交換会の内容
見学会後、参加企業の皆様とDX推進の課題や改善事例について意見交換を行いました。
荻原会長からは資材価格高騰への対策、DX推進、地産地消の意味、AI外観検査を導入する意義など、ご質問を頂き、積極的な意見交換となりました。他会員の方も人口減少におけるDX活用、DXにおけるトップダウンとボトムアップ、推進のポイントについて活発な議論が交わされました。

 事務局からのコメント・アンケート結果
工場見学会の後、以下のコメント・アンケート結果が寄せられました。
上越技術研究会 事務局
「当会会員の中には、外国人の従業員を雇用している事業所や在庫管理の効率化に苦労している事業所も多くあると伺っていたので、そういった事業所にとっては、各社でDX
を導入するヒントになった」

以下、参加者より
「DX導入についてどのように導入するか現場と経営側のすり合わせが重要であることが参考になった。再度、目的方法について検討する判断材料にさせていただきたい。」
「DX化への取組について、失敗事例も教えて頂いたのは非常に参考になりました」
「自社でアプリを製作する等、興味深くおもしろかった。また、手順書の作り方など参考になった」
「DXを進めるといってもコツコツ改善を進めることからスタートしなくてはという点が実感できた」
「次回また機会を頂けるなら現場従事の職制に見せたい位、積極的にDXを取り組んでいると感じました。」

当社では、今後もDXを通じた地域貢献を目指し、工場見学や意見交換会を積極的に実施してまいります。
(担当 経営企画室 西本)

 

 

 

 

本社長と上越技術研究会 荻原会長挨拶、工場視察の様子、最後にはお礼の品を頂きました。活発な意見交換ありがとうございました