ニュースリリース

製造業DXやその他の課題解決に向けた活動報告「精機工場見学会と意見交換会」レポート

お知らせ2023年01月27日

 Jマテ.カッパープロダクツ株式会社は、2023年1月20日に銀行関係者様、製造業社のDX推進担当者様・IoT担当者様、メーカー企業様、当社の取引先企業様の方々をお招きし、当社「精機工場見学会と意見交換会」を実施いたしました。

当社「精機工場見学会と意見交換会」の目的
 近年、多くの業界で企業のDXが進む中、製造業のDXも徐々に進みつつあり当社も2022年12月1日にDX認定取得事業者として認定を受けました。しかし、当社だけのDX取り組みに留まらず、地域や業界と密に連携した情報共有及び意見交換を実施することが重要だと感じております。今回の当社「精機工場見学会と意見交換会」は、業界全体のDX推進の後押しや業務改善のヒントが得られるよう意見交換の場を設けることが目的となります。

概要
イベント名:「精機工場見学会と意見交換会」
会場:Jマテ.カッパープロダクツ 精機工場
次第
1:開 会 (13:00)
2:会社紹介、JPS改善研究会事例 (13:05~13:20)
3:質疑応答 (13:20~13:30)
4:精機工場見学 (13:30~14:00)
5:名刺交換・意見交換会 (14:00~15:00)
6:閉 会 (15:00)

参加製造業様一覧(あいうえお順)
・株式会社飯塚鉄工所(新潟県柏崎市)
・セキ技研株式会社(新潟県南魚沼市)
・株式会社竹村製作所(長野県長野市)
・hakkai株式会社(新潟県南魚沼市)

精機工場見学および意見交換会の詳細について
開会
 2023年1月20日に開催した「精機工場見学および意見交換会」は当社関係者を含め総勢35名が参加し、Jマテ.カッパープロダクツ精機工場の会場で行われました。はじめに当社の山本耕治社長から挨拶として、DXを通じて企業と企業が繋がることの重要性と地域貢献のための活動と考えについてお話をいたしました。

◯会社紹介、JPS改善研究会事例
Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
社長 山本 耕治

 山本社長は、「現在当社が直面している課題として、人手不足、物価上昇、電力費高騰など他社も抱えている数多くの共通項がある。」と述べ、このような課題に対して「企業同士意見交換をすることで、少しでも解決の糸口が見つかることを期待しています。」と参加者に伝えました。


山本社長の開会の挨拶

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
生産管理部 副部長(DX推進プロジェクトリーダー) 西本 俊介

 次に、当社DX推進プロジェクトリーダーの西本氏より各社と当社との繋がりや本イベントにお招きした経緯をご説明しました。また、当社の業務改善の流れや考え方をお話した上で、昨年12月に行った改善テーマ「標準作業見直しによる原価低減」の改善事例をご紹介しました。
 具体的な改善事例として、「加工ラインに組立工程をライン内に取り込み、導入したことで作業時間にして月あたり約36時間の改善効果がありました。」との内容が参加者間で共有され、今後のスマートファクトリー化と改善ステップのご説明をしました。

セキ技研株式会社
EMS事業部 事業部長 石原 健太郎様

 石原様からは、視える化の重要性についてお話を頂き「数値化し視える化することが改善への第一歩。今まで視えていなかったことが数値化されることで、様々な変化点との相関が見えるようになり改善につながります。」とお話頂きました。

◯精機工場見学
 精機工場見学では、2グループに分かれて、当社の精機工場の見学を実施しました。デジタル測定具を導入した検査データのデジタル化、各ラインでのシステム導入やかんばん、今後のIoTから得たデータの利活用方法について質疑応答を行いました。


精機工場見学の様子

株式会社飯塚鉄工所
生産技術Gr. リーダー 前澤 知宏様

 実際に工場見学をして頂き、前澤様からは「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)が徹底していて、とても見やすい工場で、検査データをタブレット入力し効率化が図られていて参考になりました。」と工場の基本的な観点と効率化観点でご評価頂きました。

◯意見交換会
 最後にメインイベントの意見交換会では
1)経営の視点
2)間接部門でのRPA,AI,BI
3)現場工場へのIoT導入
4)現場工場への画像診断AIやpythonの開発等
 を中心に参加者が各グループに分かれて意見交換を行いました。

 まず、当社から営業外勤とDXをこれから進める内勤担当者の方々にRPAを実際に確認頂くことで、意見出しを事前に行った結果を共有しました。RPA活用等のDX推進に当たり、現場から出た厳しい意見と経営視点の想いを対比させ、ギャップがある現状についての参考資料を基にディスカッションを行いました。

意見交換会・グループ討議の様子

 経営視点のグループの方々からは、
・「導入時の否定意見はどこも大体共通している。しかし、導入時の課題をどう乗り越えたか、について各社ごとに異なっているというエピソードが大変に参考になった。」

・「現場、経営間のコンタクトをいかに調整するか、ある程度はトップダウンで進んできたらボトムアップでといった流れが自然に感じた。」

・「全員参加でベクトルを合わせていくことが大切と感じた。」

・「経営者サイドの視点からDXへの取り組みの意義、地域全体がDXをすることが重要。」

・「慣れることでサプライチェーン全体での効率化、高付加価値化が進んでいく。」
 という感想や意見を頂きました。

 また、現場に近いグループの方々からは、
・「他社も同じように悩まれながら改善活動を進めていることを知り、私も鼓舞されました。」

・「社内で意見交換できる相手がいなかったため、このような場で意見交換ができて、とても参考になった。」

・「自社だけではなく、他社の取り組みについて生の意見が聞けてよかったです。」
 等のポジティブな感想を頂きました。

 当社では現在、RPAやIoT、AIの活用によるDXを進めております。今回、一定の成果を感じている製造業の企業様との意見交換の場を設けさせて頂き、皆様のアイデアや様々な手法の事例や効果、ご意見を頂く機会があり大変有意義なイベントとなりました。当社にご提案頂いた内容を元に当社の取り組みを進めていきたいと思いますし、参加企業様も本イベントで得た知識や情報を今後の糧にして頂ければ幸いです。

最後に
 当社では1月末にインターンシップにて工場見学受け入れ、2月16日に上越ものづくり協議会主催にて企業視察会も予定されております。上越ものづくり協議会会員(市内ものづくり企業)向けとなりますが、産学官金が連携しDXを通じた地域貢献ができるよう今後も、工場見学や意見交換会を積極的に実施していきます。


(上越ものづくりデータベース ホームページより引用)
令和4年度:上越ものづくり協議会 企業視察会(第2回) 参加者募集のご案内
https://www.j-monodb.jp/news.php?seq=2683
◇「企業視察会」のご案内◇
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上越ものづくり協議会では、ものづくり協議会会員相互の資質の向上と交流を図り、
上越地域のものづくり産業の活性化につなげるため企業視察会を開催します。
今回は、令和4年12月に上越地域で初めて経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されたJマテ.カッパープロダクツ(株)様を訪問し、DXに関する取組を現場で知り、
意見交換を通してDXへの理解を深め、DX推進につなげます。
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【日 時】:令和5年2月16日(木)14:00 ~ 16:00
【会 場】:Jマテ.カッパープロダクツ(株) 精機工場(上越市頸城区西福島522-2)
【対象者】:上越ものづくり協議会会員(市内ものづくり企業)
【定 員】:20名
【参加費】:無料
【申込方法】:「申込書」に必要事項をご記入のうえ、メール・FAXでお申込みください。
【申込期限】:令和5年2月13日(月)
申し込み、お問い合わせは上越ものづくりデータベースのホームページにてご確認ください。https://www.j-monodb.jp/