ニュースリリース

製造業DXやその他の課題解決に向けた活動報告 Jマテ.カッパープロダクツ 「第2回上越ものづくり協議会 企業視察会」実施レポート

お知らせ2023年02月27日

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社

代表取締役社長 山本耕治

 

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社(本社:新潟県上越市、社長:山本 耕治、以下「当社」)は、2023年2月16日に上越ものづくり協議会及び会員様の方々をお招きし、当社精機工場にて「第2回上越ものづくり協議会 企業視察会」を実施致しましたのでお知らせ致します。

 

当社「第2回上越ものづくり協議会 企業視察会」の目的

上越ものづくり協議会では、ものづくり協議会会員の知識や技術の向上と交流を図り、上越地域のものづくり産業の活性化に繋げることを目的とし、企業視察会を開催しています。令和5年度2回目となる企業視察会では、当社が令和4年12月に上越地域で初めて経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されたことを契機に、上越ものづくり協議会会員の皆様に当社を視察頂きました。本視察会を通して、各企業のDXに関する取組みを現場で知り、意見交換をすることでDXへの理解を深め、DX推進につなげる活動の一環となりました。

概要

イベント名:「第2回上越ものづくり協議会 企業視察会」

会場:Jマテ.カッパープロダクツ 精機工場

次第

1:開会の挨拶

上越ものづくり協議会 会長 新潟精密株式会社 代表取締役 細野 仁 様

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社 代表取締役 山本 耕治

2:DX事例紹介                       

3:ミニ講演                           

株式会社パトライト ITソリューション営業部 東京営業課 福本 克也 様

4:精機工場見学                       

5:意見交換会         

6:閉会の挨拶                         

上越ものづくり振興センター 所長 大坪 浩樹 様

参加された企業様

・上越ものづくり協議会会員(市内ものづくり企業)15社 23名

・上越ものづくり振興センター 4名

・当社にてオブザーバーにてお招きした企業 3社 6名

・株式会社パトライト(オンライン参加)

 

精機工場見学および意見交換会の詳細について

◯開会

2023年2月16日に開催した「第2回上越ものづくり協議会 企業視察会」は当社関係者を含め総勢50名が参加し、Jマテ.カッパープロダクツ精機工場で行われました。

はじめに上越ものづくり協議会 会長 新潟精密株式会社 代表取締役 細野 仁 様より「DXという言葉は知っていても具体的な手段が分からない、DX認定を取得したJマテから直に教えてもらえるということで光栄に思っています。」とご挨拶を頂きました。

当社の山本耕治社長からは挨拶として、Jマテグループのご紹介、沿革、拠点の説明があり、DXを通じて企業と企業が繋がることの重要性や当社活動、当社の考えについてお話を致しました。

山本社長の開会の挨拶

◯JPS改善研究会事例、DX事例紹介について

次に、当社DX推進プロジェクトリーダーの西本氏より当社のセル生産方式(1人、または少数の作業者チームで製品等の組立ての工程を完成までおこなう生産方式)のラインと工場の改善事例の紹介、工程図・フロー図の見える化の事例を詳しくご説明致しました。

自社で作成した工場の紹介ビデオの放映

◯精機工場見学

精機工場見学では、2グループに分かれ、見学を実施しました。デジタル測定具を導入した検査データのデジタル化や各ラインでのシステム導入やかんばん、社内で得たデータのIoT利活用の考えについて質疑応答を行いました。

精機工場見学の様子

参加された企業様の声

参加された企業様からは、「生産体制が違うがアイデア・仕方等は参考になった。」「他社の工場内部を見学する機会はなかなか無いため、ラインや通路の配置、表示などとても参考になった。」「工具手配のタグ化は効率的と感じた。」など5Sに関しての当社改善の取組みを評価して頂けました。

◯ミニ講演

 株式会社パトライト ITソリューション営業部東京営業課 福本 克也 様より「シンプルな見える化による現場力の覚醒」というご講演を頂きました。福本様からは、ものづくりによる潜在的ロス、IoT活用の紹介やPLC(プログラマブルロジックコントローラ)、パトライト、ラズベリーパイ、センサ/カメラなどの使い方から運用面におけるIoTツール比較についてお話し頂きました。加えて、電力の見える化による消費電力の削減やカーボンニュートラルなど約10分という短い時間でしたが内容が凝縮されたご講演をいただきました。

パトライト様のミニ講演の様子

参加された企業様の声

参加された企業様からは、昨今の電力費高騰を受け「設備稼働、電力量の話は大きな題目となりそうです。機械の稼働状況、電力管理状況にも興味があります。」また、機能比較の面では「ラズベリーパイの現状の可能性と機能の限界についても考察が必要だと思います。」と参加者からのご考察や感想を頂きました。

 

◯意見交換会

 最後にメインイベントの意見交換会ではテーマを設定し

1)IoT関連グループ IoTのデータ取得と目的、活用方法

2)間接部門グループ RPA,BI,AI活用事例、RPAの考え方

3)経営グループ DX認定取得の為の事例や資料作り

といった各テーマに沿って参加者がグループに分かれて意見交換を行いました。

意見交換会の様子(間接グループ)       (経営グループ)

意見交換会・グループ討議の様子

意見交換会まとめ

各社から出た意見によると、それぞれの課題に対してDXやデジタル化に向けた取組みを進めている一方で、他社が「DXをどうやって社内に浸透させたか?」という手法論や具体的に「RPAをどう活用しているか?」や社内課題として「無人運転時の工具破損を分かるようにしたい。」など幅広い質問や自社課題の意見交換が活発におこなわれました。

また、AIやIoTの活用事例については、スマート農業の取組みで「ハウスの情報(二酸化炭素や温度など)をラズベリーパイとWi-Fiにて情報発信、1km以内の各所で情報を共有」といった事例や「AIを用いた1液潤滑剤塗布検出装置の開発」の事例などを参加企業様からご共有頂きました。

経営グループの意見交換会では、DX認定の質問が冒頭にあり、DX認定についての説明とDX認定取得までに準備したことについてお話し致しました。「Jマテ社内で行ったDXについての取組みをどのように始めたか?」や「誰がどういう流れでDX推進を行ったか?」などについて意見交換を実施しました。さらに、近年、重要視されているSDGsの取組みへの質問もあり、DXと変わらずデジタル化、デジタライゼーションなどを進めていく中で貢献していく旨を当社から参加企業様に共有いたしました。

今後について

「第2回上越ものづくり協議会 企業視察会」を通して、DX取組みのステージ、温度感は企業によって大きく異なる印象を受けました。DXに取組んでいる企業の現場の事例等を共有することで、これからDXに取組む企業との意見交換を活発におこなうことができました。

このような座談会やコミュニティでの情報共有の場があることにより、客観的な視点で各自の課題を改めて知ることができ、自社でのDXに前向きに取り組むことができる良い機会となりました。今後も当社では、微力ながら産学官金のチーム新潟で連携しながら更なるDX推進に向けて活動を進めて参ります。

【会社概要】
Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
・設立:2005年4月1日
・本社所在地:新潟県上越市大潟区土底浜2024-1
・代表者名:代表取締役社長 山本 耕治
・URL:https://www.jcp.joemate.co.jp/
・事業内容:銅合金連続鋳造品・遠心鋳造品・押出品の製造加工販売、銅合金地金の製造販売、上水道配管部品、産業機械部品