ニュースリリース

Jマテ.カッパープロダクツ、カワイ精工と地産地消のDX 購買発注管理システム導入と共同プロジェクト開始

DX2023年06月21日

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
 代表取締役社長 山本耕治
株式会社カワイ精工
 代表取締役社長 川合忠昭

Jマテ.カッパープロダクツ株式会社(本社:新潟県上越市、社長:山本 耕治、以下「当社」)はDXの新たなモデル構築に向け、株式会社カワイ精工(本社:新潟県上越市、社長:川合忠昭、以下「カワイ精工」)と共同で、システムの構築及び活用に向けた取り組みを進めることをお知らせ致します。

■導入の背景について
当社は、購買発注の業務において17年前に開発を行った購買発注管理システムを使用しており、老朽化による不具合や維持管理費の増大などが課題となっていました。簡素化した汎用性のある新システムの導入と、当社が推進しているJPS(Joemate Production System)の改善活動をDXを活用し一連の“流れ”を基に再構築した一気通貫のシステムが必要とされ、県内の製造業で導入実績がある仕組みを当社に活用出来ないかと模索していました。
同じ県内の製造業より、製造業ベースのシステム開発を2021年4月より開発・販売している地元上越市のカワイ精工の紹介を受け、カワイ精工の製造現場で使用している購買発注システムや金型の図面管理システムをベースに複数のシステムについてのプラットホームとシステムの共同開発を2025年3月の完成を目標に行うこととなりました。
同じ上越市内の中小企業というメリットを生かし、使いやすいシンプルな仕組みを検討し、システムの設計・構築が地元で完結する「地産地消のDX」の取組事例として開発・導入過程においても情報発信していく予定です。

■プロジェクト実施内容について
今まで各PCに保管されていたCADデータ、営業個々で保管していたエクセルでの見積積算データ、基幹システムで活用されていなかった購買発注システムの入力データを再構築します。これらを一気通貫のデータとしてシステム統合し、今まで工場単位で把握していた原価の仕組みをデータとして利活用を行えるシステムを構築することで、ライン毎に原価を見える化、営業での見積積算後、製造への図面データ配信の円滑化、各種データを組み合わせて活用出来る流れを作ります。

■購買品発注管理システムについて
カワイ精工では既に購買発注システムを導入し部品・材料手配の業務フローを見直すことで、現場における発注依頼、移動、申請書作成、発注入力、入荷日連絡など紙により1日に30分かかっていた作業をパソコンで入力自動、通知をメールとすることで1日に3分と工数を1/10に削減した実例があります。
当社が1か月に発注しているおよそ1200件のデータの内、半数以上はマスター登録がされていないもので、複写や都度入力など単価の間違いが起こりやすく、時間のかかる作業です。カワイ精工で導入されているスマートフォンのQRコード機能を導入し、固定された発注単位で端末発注、承認フローを追加、価格単位での発注フローの簡素化、RPAによる自動発注、カレンダー管理で発注を見える化することで発注時の停滞、歩行のムダ、事務所・受入部署による納期管理の改善、デジタル化が可能となり5工場全体の改善効果としては年間600時間を見込んでいます。マスター登録率70%以上を目指しQRコード発注比率を増加させて業務の効率化と簡素化を進めていきます。

■今後の取組について
システムが多岐にわたり、長期プロジェクトとなりますのでシステム導入検証後に各システムの改善効果、定性効果をホームページ上で適宜開示いたします。

【Jマテ.カッパープロダクツ株式会社 代表取締役社長 山本耕治 のコメント】
当社では、既に6年に渡り現行の基幹システムの開発を行っております。あと2年に迫った旧基幹システムの更新に合わせ外注開発も視野に検討を行ってきました。基幹システムも並行して開発していますが見直しや問題解決の為の計画や開発に時間がかかっているのが実情です。
DX推進している当社と同じ上越市での製造業であるカワイ精工にて、お互いのノウハウを基に良い部分を取り入れシステム共同開発を行っていきます。
DXも“地産地消”で行える取り組みの実例として共同プロジェクトの内容については適宜情報を発信していきたいと考えています。

【株式会社カワイ精工 専務取締役 川合忠実 のコメント】
当社は新規事業として2021年4月よりシステム開発事業を立ち上げました。立ち上げのきっかけは、県内の製造業の会社様はDXについて多くの悩みがあり、こうした声に前職東京でシステムエンジニア(SE)として培った実績が少しでも役に立てばとの思いがありました。まだスタッフを育てながらですが、製造業に強いSEの育成やITベンダーを目指しています。
この度Jマテ.カッパープロダクツ株式会社と地産地消の共同プロジェクトを開始することができ、弊社の強みをご提供すると共に、共同プロジェクトを通して学びや経験を得て、更なる地域のDX推進の一助になれるよう取り組んでいきたいと考えています。


【会社概要】
■Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
・設立:2005年4月1日
・本社所在地:新潟県上越市大潟区土底浜2024-1
・代表者名:代表取締役社長 山本 耕治
・URL:https://www.jcp.joemate.co.jp/
・事業内容:銅合金連続鋳造品・遠心鋳造品・押出品の製造加工販売、銅合金地金の製造販売、上水道配管部品、産業機械部品

■株式会社カワイ精工
・設立:1978年9月1日
・本社所在地:新潟県上越市大字三田245-1
・代表者名:代表取締役社長 川合忠昭
・URL:https://www.kawai-seiko.co.jp/
・事業内容:精密プラスチック金型設計、製作、販売、プラスチック製品の量産、組立、販売、事業者向けシステム開発、販売