Jマテ.カッパープロダクツ株式会社
代表取締役社長 山本耕治
2024年11月7日、長岡商工会議所機械・電機部会から16社20名が参加しました。11月21日には、上越市、長岡市、新潟市から過去参加者の紹介で9社23名が訪問しました。11月27日には、上越市と燕市から3社23名をお迎えしました。11月はこの3日間にわたり、『工場見学会および意見交換会』を実施しました。
長岡商工会議所機械・電機部会 視察研修会レポート
視察研修会では、冒頭に山本社長よりDXの背景や取り組みについて挨拶がありました。会社概要の説明後、参加者は2班に分かれ、精機工場内を見学しました。その後、産学連携で現在開発中のAI外観検査システムと、自社開発のスマホアプリ『Platio』について実機を用いて説明しました。
さらに、『カイゼンとデジタルが未来をつなぐ』をテーマに、IoTやタブレット導入の経過と課題、RPA『BizRobo!』を活用した業務改善について報告しました。
最後に、事前に共有された参加企業の課題に対し、当社の事例を紹介しながら意見交換を行いました。
なお、機械・電機部会様よりお礼として以下のお礼のコメントを頂きました。
当日は、進行中のDX取り組みについて詳しくご説明いただき、大変参考になりました。参加者からは『デジタル化を進める前に全工程をチェックして問題点を洗い出すことが重要だと気付きました』、『失敗について赤裸々に語られ、冷静に撤退を決断する姿勢に感銘を受けた』といった感想が寄せられました。
大変有意義な時間を過ごさせていただき、改めて感謝申し上げます。
11月度の工場見学からのコメント・アンケート結果
視察研修会・工場見学後に寄せられたコメントやアンケート結果をご紹介します。
1.工場見学について
「測定機のデジタル化により手作業を減らす取り組みは、他社でも活用可能な仕組みだと感じました。」
「同じ製造の工場として、無駄の排除が一番の課題であり、御社の取り組みが非常に参考になりました。」
「工場の通路は広く、作業動線を考えた機器配置が印象的でした。効率的に作業できる環境が整備されており、検査機器管理棚については弊社でも導入を検討したいと思いました。」
2.スマホアプリについて
「自社で開発されている点が非常に素晴らしいと感じました。業種は異なりますが、自社の課題・業務に合ったものを自分達で作っていく姿勢は見習わなければならないと強く思いました。」
「スマホアプリによる在庫管理は非常に有効で、弊社でも同様の構想があります。ただし、スマホ活用という視点は弊社にはなかったため、大変参考になりました。」
「弊社でもノーコードツールを利用しスマホアプリを開発できないかと検討をしています。今回実際にアプリの画面の利用方法を見せていただきとても参考になりました。」
3.改善研究について
「改善研究に関して、非常に興味を持ちました。弊社ではある程度予測できる結果について実際に検証を行うことが少なく、推測論で話を進める傾向にあります。ぜひ取り入れたいと思います。」
「改善研究では他部門からメンバーを編成するとの話があり、興味深かったです。当事者だけでは気づきにくい問題点を洗い出す取り組みや色々な方の意見を取り込めて改善には効果がありそうだなと思いました」
4.セミナー(Jマテ DX取組事例)について
「目的と手段を切り分けて混在しないように。まずは改善活動ありきで進めることがポイント。導入ありきにならないように。ということが肝要だと思いました。」
「トップダウンとボトムアップができている社風に感銘受けた。工程図、フロー図が整理されていることが、DX化への第一歩とも言えると思う。」
「例えば BizRobo!を導入する際、一つのロボットを作るのにどの程度のスキルが必要か具体的なプログラミング画面が見てみたかったです。」
「デジタル化とDXを明確に区分し、まずは改善が必要との考え方は興味深く拝聴しました。また、カンコツの部分はDXに不向きではないかと常々感じておりましたのでとても参考になりました。」
「それぞれの部署での問題点、改善点を詳細含めて説明いただき、”もし弊社に取り入れたら”という目線で話を伺うことができました。」
「DX推進の8割が改善活動とお聞きして、改善活動の大切さを感じました。改善あってのDX推進を弊社でも考えて行きたいと思います。」
5.意見交換会について
「失敗を一度でも受け止めて、一旦撤退するという勇気が素晴らしい。DXセレクションで表彰されたことで引くという判断になり難いところを、現場の声に耳を傾けそうされたことに感銘を受けました。」
「答えにくい質問もあったかと思いますが真摯にお答えくださる姿勢はありがたかったです。」
「工程の改善活動と両輪でデジタル化を進めていく重要性やデジタル化が目的になってはいけないと改めて感じました。」
「同じ地域でも1歩も2歩も先に進めている企業の実際の取り組みを見聞する貴重な機会を頂きありがとうございました。異業種ですので単純には言えませんが大いに参考にさせて頂き、弊社も「DX」の変革を目指して遂行してゆきたいと考えさせられました。」
「抱えている問題などを共有できたことや改善活動の取り組みなど興味深いお話しがたくさん聞けました。」
6.課題として
「工場見学の際イヤホンからの声が小さく説明が聞き取りづらかったと感じました。」
「ペーパーレスを展望しているため、日報入力をどのようにDXで取り込んでいるか見たかった」
「kintoneをどのように活用されているか聞いてみたい」
「スマホアプリについては、アプリがとても良いものであることは分かりましたが、導入するには、当社は、課題が多くあり、解消しないと導入は、難しいのかと思いました。」
「タブレットで上手く行かなかった実例がありましたが、他にも成功にならなかったが、挑戦した取り組みを教えて欲しいと思いました」
「時間が限られていたので、細かいところまで意見交換ができなかったことが残念でした」
当社では、今後もDXを通じた地域貢献を目指し、工場見学や意見交換会を積極的に実施してまいります。
(※個社での工場見学は受け付けておりません、複数社での不定期開催となりますので詳細は jcpnrcontact@joemate.co.jp までお問い合わせください。)
(担当 経営企画 西本)
スマホアプリの実演
改善研究会の発表説明
精機工場の見学
セミナー意見交換会の様子