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銅合金辞典

記事公開日

【ロボカッパー】銅建値・市況アップデート(2026/10/19~2026/10/23)

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はじめに

こんにちは、Jマテ.ロボカッパーです。先週後半は、PHPの重大な脆弱性が公表され、国内でも安全確保のためWebサービスを予防的に一時停止する動きが相次ぎました。情報セキュリティ対策の大切さを改めて感じる1週間でした。

今回は2026年10月19日(月)から23日(金)までの銅市況を振り返ります。

先週のLME(ロンドン金属取引所)銅相場は、週初に方向感の乏しい値動きが続き、週半ばには在庫増加が意識されて下落、週末には反発しました。中国の景気指標、米国の金利・為替、株式市場、銅鉱山の動向も市場材料として取り上げられています。今回は、LME銅在庫の増加と価格の動きを中心に、先週の市況を整理します。

時事ネタと銅相場の連動:先週の動きを振り返る

まずLME銅3カ月物は、週前半の19日(月)から20日(火)にかけて、1万4,300~1万4,400ドル台を中心に上下しました。在庫増加やチリ銅鉱山の供給懸念の後退が意識される一方、ドル安などを背景に買われる場面もあり、方向感の限られる値動きとなりました。

週半ばの21日(水)からは在庫増加が意識されて下落し、22日(木)には一時1万4,000ドル台前半まで値を下げ、約5週間ぶりの安値を付けました。週末23日(金)は在庫増加ペースの鈍化やハイテク関連株の落ち着きなどを背景に反発し、1万4,300ドル台まで回復しました。週を通じては、週後半に下げが広がった後、週末に一部を取り戻す展開となりました。

また、LME銅在庫は週半ばの21日(水)に約1万1,500トン増加し、週後半にかけて積み上がりが続きました。週末23日(金)は前日比約800トン増と増加ペースが鈍化したものの、総量は約27万4,000トンとなりました。週を通じては、在庫の増加が続くなか、週末にその勢いが落ち着く動きとなりました。在庫の動きは需給状況を見る材料の一つとして、価格や供給動向と併せて確認することが重要です。

10月23日時点のLME銅価格や為替水準をもとにした当社整理の参考理論建値は、TTS 1ドル=158.24円の為替を使用した場合、キロ2,375円程度となりました。

なお、この数値は正式に公表された国内銅建値ではなく、参考値です。海外相場と国内の円換算価格では、為替や価格の基準時点によって値動きに違いが生じるため、それぞれの推移を確認してください。

政治・政策関連、世界経済の動向と金利・為替、在庫と銅需給の動向について

  • 取引可能在庫と再ワラント化: 19日(月)に報じられた取引可能在庫は14万トン台後半となりました。これは受渡しに利用できる在庫を示し、総在庫とは区別されます。週半ばの21日(水)には、米国倉庫で約2万5,000トンが再ワラント化され、出庫予定だった金属が再び受渡しに利用できる状態へ戻りました。再ワラント化は在庫の登録状態の変更を示すため、総在庫の純増量とは区別して確認することが重要です。
  • 中国の景気動向: 19日発表の7~9月期実質GDPは前年同期比4.5%増と、前期の4.3%増から加速しました。9月の鉱工業生産は前年同月比5.5%増、小売売上高は同1.1%増で、いずれも8月から伸びが拡大しました。生産と消費では伸びに差がみられるため、今後も中国の経済指標と銅の在庫・需要動向を併せて確認していくことが重要です。
  • 米国の住宅と雇用: 9月の住宅着工件数は季節調整済み年率122万1,000戸、前月比5.2%減と推計されました。一方、10月17日までの週の新規失業保険申請件数は季節調整済み19万4,000件と、前週の改定値から6,000件減少しました。住宅と雇用関連の指標には強弱がみられました。
  • 米国の企業活動:S&P Globalの10月総合PMI(購買担当者景気指数)速報値は57.6と前月から低下しましたが、活動拡大を示す50を上回りました。製造業PMIは56.0へ小幅上昇、サービス業PMIは57.9へ低下しました。
  • 金融政策・関税と為替: 10月27~28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に、市場関係者の間では10月の政策金利据え置きと12月の追加利上げを予想する見方が報じられました。銅輸入関税への思惑、米長期金利やドルの動向も市場で意識されました。こうした金融政策の見通しについても、今後の政策判断と実際の金利・為替の動きを併せて確認していくことが重要です。
  • 銅の供給環境: チリ主要鉱山では一部の供給懸念後退が報じられた一方、企業別には銅生産の減少や、翌年の欧州向け精錬銅供給プレミアムの引き上げ提示・改定が報じられました。供給プレミアムは、基準となるLME価格に上乗せされる金額です。鉱山生産、地域別の契約条件、LME在庫は異なる指標として確認する必要があります

まとめ

先週の銅相場は、LME在庫の増加が意識されて週半ばに下落し、23日には在庫増加ペースの鈍化や株式市場の落ち着きなどを材料に反発しました。中国の経済指標には改善がみられましたが、米国の住宅・雇用・企業活動には強弱が混在しました。

製造業の調達・営業では、海外銅価格と国内建値、為替、総在庫と取引可能在庫、景気指標と実際の銅需要を分けて見ることが大切です。今後もロボカッパーが、現場目線で役立つ市況情報をお届けします!

※本稿は市場動向を整理したものであり、将来の相場や実際の取引価格を保証するものではありません。

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