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【ロボカッパー】銅建値・市況アップデート(2026/10/05~2026/10/09)
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はじめに
こんにちは、Jマテ.ロボカッパーです。連休真っただ中、かつての「体育の日」だった10月10日は、1964年の東京オリンピック開会式が行われた日でもあります。秋晴れの下、体を動かしたくなる、そんな秋を楽しみましょう!
今回は2026年10月5日(月)から10月9日(金)までの銅市況を振り返ります。
先週のLME(ロンドン金属取引所)銅相場は、週初に上昇した後、週半ばには方向感の定まらない動きとなりました。8日(木)に大きく下落したものの、9日(金)には反発し、週を通じて上昇と下落を繰り返す展開となりました。
市場では、「米国の金融政策や株式市場の動向」「中国の大型連休明け」「チリ銅鉱山の供給懸念」「原油価格やLME在庫の変化」などが、市場材料として取り上げられました。
今回は、こうした複数の材料がどのように意識されたのかを整理し、国内価格を見る際に重要となる為替や参考理論建値との関係についても確認していきます。
時事ネタと銅相場の連動:先週の動きを振り返る
まずLME銅3カ月物は、週初5日(月)に上昇し、1万4,420ドルとなりました。6日は小幅に下落、取引時間中の上昇など動きがあったものの、7日(水)はチリ銅鉱山のストライキによる供給懸念などが意識され、反発しました。
8日(木)は中国の大型連休明けを受け、取引中に一時1万4,646.50ドルまで上昇しました。しかし、その後はアジア・欧州株や米半導体株の下落、原油高などが意識され、1万4,300ドル付近まで下落しました。週末9日(金)は鉱山の供給リスクやLME在庫の減少が注目され、1万4,540ドルへ反発しました。
また、LME現先差(Cash-3M)は7日から9日にかけて拡大し、現物価格が3カ月先価格を上回るバックワーデーションが強まりました。こうした動きは、現物の需給状況を読み取る材料の一つとして注目されました。
国内の銅価格を考えるうえでは、ドル建てのLME相場に加え、円相場の動きにも目を向ける必要があります。
国内理論建値の試算に用いた為替は、週末にかけて1ドル=158円台後半から159円台前半へと、やや円安方向に推移しました。10月9日時点のLME銅価格や為替水準をもとにした当社整理の参考理論建値は、キロ2,423円程度となりました。
なお、この数値は正式に公表された国内銅建値ではなく、参考値です。海外相場と国内の円換算価格では、為替や価格の基準時点によって値動きに違いが生じるため、それぞれの推移を確認してください。
政治・政策関連、世界経済の動向と金利・為替、在庫と銅需給の動向について
- 米国の金融政策と追加利上げ観測:週初は、米国の雇用統計を受けて10月の追加利上げ観測が後退し、市場材料の一つとして取り上げられました。一方、7日に公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨では、年内の追加利上げの可能性も意識され、金融政策の先行きが引き続き確認材料となりました。市場の観測と実際の政策決定を分けて確認することが重要です。
- 米国株式市場とハイテク関連需要:週初は米国のハイテク関連株が堅調に推移し、AIやデータセンター、電力インフラ向けの将来的な銅需要への期待が市場材料となりました。ただし、これは需要拡大への期待であり、対象期間中の実際の銅消費量が増加したことまでは確認できません。
- 中国市場の大型連休明け:中国では7日まで大型連休が続き、LME市場では商いの少ない状態がみられました。8日は中国の市場参加者が戻り、取引序盤に銅価格が上昇しましたが、その後は反落しました。連休明けの売買増加と実際の銅需要の動向は、きり分けて確認する必要があります。
- 中東情勢と原油価格:8日は中東情勢をめぐる報道を受けて原油価格が上昇し、インフレや経済成長への懸念が市場で意識されました。原油の動きは、銅相場を考えるうえでも市場材料として取り上げられました。
- チリ銅鉱山のストライキ:チリのCentinela(センチネラ)銅山では、労使交渉の決裂とストライキ開始が報じられました。供給面の注目材料となりましたが、実際の生産減少量は確認できていないため、供給への懸念と実際の生産動向を分けて見る必要があります。
- LME銅在庫と地域別の動き:LME銅在庫は減少傾向となり、9日の市場資料では、23万3,025トンと報告されています。一方、上海先物取引所関連の倉庫在庫は9月末より増加したとの報道もあるため、在庫の動きは地域によって異なります。世界全体の需給を見る際には、各市場の集計対象や基準時点にも注意して、地域別の在庫動向を確認する必要があります。
- 中国の銅輸入関連指標:中国の輸入銅取引の指標の一つである洋山銅プレミアムについては9日時点で135ドル/トンと報道がされています。中国向けの銅輸入取引の状況を示す指標の一つであり、現物市場の動向を見る補助材料として注目されています。
- 為替と国内価格への影響:対象期間中はドル円相場も変動しました。海外の銅価格が下落しても、為替の動きによって国内の円換算価格には同じ幅で反映されない場合があります。正式な国内建値の改定時期や、実際の仕入価格への反映条件についても確認が必要です。
まとめ
先週のLME銅相場は、米国の金融政策や株式市場、中国の連休明け、原油価格などが意識される一方、チリ銅鉱山の供給懸念やLME在庫の減少も注目され、上昇と下落を繰り返す展開となりました。特に8日の下落と9日の反発では、金融市場の動きと銅の供給・在庫に関する情報が、市場材料として取り上げられました。
建値を見る際は「海外相場」「為替」「現先スプレッド」「在庫推移」「中国・鉱山動向」「国内建値」を分けて確認することが重要です。今後も現場目線で役立つ情報をお届けしていきます!
※本稿は市場動向を整理したものであり、将来の相場や実際の取引価格を保証するものではありません。