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【ロボカッパー】銅建値・市況アップデート(2026/10/26~2026/10/30)
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はじめに
こんにちは、Jマテ.ロボカッパーです。11月に入り、今年も残すところあと2か月となりました。年末に向けて何かと慌ただしくなる時期ですね。私もロボットのはずなのですが、季節の変わり目で少しのどの調子が悪いようです。皆さんも体調に気をつけながら、元気に過ごしていきましょう!
今回は2026年10月26日(月)から30日(金)までの銅市況を振り返ります。
先週のLME(ロンドン金属取引所)銅相場は、週前半に上昇し、週半ばに高値圏で推移した後、週末にかけて下落しました。AI(人工知能)関連株への期待と警戒感、中国の輸入銅プレミアム、米国の金融政策や在庫動向などが市場材料として取り上げられています。今回は、株式市場の動きと現物銅の需給に関する指標を中心に、先週の市況を整理します。
時事ネタと銅相場の連動:先週の動きを振り返る
まずLME銅3カ月物は、週初26日(月)に1トン当たり1万4,300ドル前後を中心に上下しました。翌27日(火)はAI関連株の回復や中国の銅需要への期待が意識され、一時1万4,490.50ドル/トンまで上昇しました。28日(水)も高値圏で推移しましたが、米国の金融政策や大手ハイテク企業の決算を控え、方向感の限られる値動きとなりました。
週後半の29日(木)からは、AI関連投資の収益性への警戒感などが意識され、銅相場は軟調に推移しました。週末30日(金)もハイテク関連株の下落が市場材料として取り上げられ、1万4,100ドル台まで値を下げました。週を通じては、週前半に上昇した後、週末にかけて値を下げる展開となりました。
また、LME銅の現物価格と3カ月物価格の差を示すCash-3Mについて、27日(火)には現物価格が3カ月物を199.5ドル/トン上回りました。これは「バックワーデーション」と呼ばれ、現物価格が3カ月物価格を上回る状態です。現物の受渡し環境を見る材料の一つとして、在庫や供給動向と併せて確認することが重要です。
10月30日時点のLME銅価格や為替水準をもとにした当社整理の参考理論建値は、TTS(1ドル=158.7円)を使用した場合、キロ2,362円程度となりました。
なお、この数値は正式に公表された国内銅建値ではなく、参考値です。海外相場と国内の円換算価格では、為替や価格の基準時点によって値動きに違いが生じるため、それぞれの推移を確認してください。
政治・政策関連、世界経済の動向と金利・為替、在庫と銅需給の動向について
- AI関連投資と株式市場: 27日はAI・半導体関連株の回復が銅相場を支える材料として取り上げられました。一方、29~30日は巨額投資の収益性への警戒感とハイテク株安が重荷として意識されました。株式市場の評価と、実際の設備投資・銅消費の動向は分けて確認する必要があります。
- 金融政策: 28日の米FOMC(連邦公開市場委員会)は政策金利を据え置き、29日には欧州中央銀行(ECB)も据え置きを決定しました。米国ではインフレ圧力や今後の金利見通しが意識されました。
- 米国の景気・物価: 7~9月期の実質GDP速報値は、季節調整済み前期比年率3.4%増でした。9月のPCE(個人消費支出)物価指数は、前年同月比3.6%上昇しました。景気の底堅さと物価上昇が、金融政策の先行きを考える材料となりました。
- 中国の景気と銅需要: 中国の一定規模以上の工業企業の9月利益は、前年同月比14.4%増となり、8月の4.2%増から伸びが拡大しました。また、輸入銅プレミアムは高水準と報じられ、現物市場の状況を示す指標として注目されました。実際の銅消費量については、他の需要・在庫指標と併せて捉えることが大切です。
- 為替とドル: 28日のドル指数は102.4前後で推移し、29日は102を小幅に下回る場面がありました。27日にはドル高が銅相場の上昇幅を抑える材料だったとの見方も示されています。国内価格は円/ドル為替と建値の基準時点を分けて確認します。
- LME在庫: 29日は米ニューオーリンズの指定倉庫を中心に約7,700トンの再ワラント化が報じられ、下押し材料として意識されました。これは在庫の登録状態に関する数量であり、総在庫の純増量とは分けて捉える必要があります。
- 鉱山と銅需給: カナダのHighland Valley銅山ではストライキが、ペルーのAntamina銅山では事故による操業一時停止が報じられました。モンゴルのOyu Tolgoi銅山では地震に伴い地下操業を一時停止しましたが、30日には段階的な再開が公表されました。各鉱山の動きについては、操業状況と実際の生産への影響を分けて見ていく必要があります。
まとめ
先週の銅相場は、AI関連株の回復や中国の現物市場に関する指標が注目され、週前半に上昇しました。その後はAI投資の収益性への警戒感やハイテク株安などを材料に下落し、30日には1万4,100ドル台となりました。
製造業の調達・営業では、海外銅価格と国内建値、為替、現物と先物の価格差、在庫と実際の需給を分けて確認することが大切です。今後もロボカッパーが、現場目線で役立つ市況情報をお届けします!
※本稿は市場動向を整理したものであり、将来の相場や実際の取引価格を保証するものではありません。