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【ロボカッパー】銅建値・市況アップデート(2026/08/24~2026/08/28)
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はじめに
こんにちは!Jマテ.ロボカッパーです。
8月も終盤となり、夏の暑さのピークから雨もありエアコン使用回数が減るなど少しずつ秋の気配を感じる時期となりました。
このところ、千葉県をはじめ北陸各地でも大雨の影響が報じられています。天候の影響を受けている皆さまには、くれぐれも安全を最優先にお過ごしいただければと思います。
それでは先週を振り返ります。8月24日から28日にかけての銅相場は、LME銅3カ月物が1トン当たり1万4,200ドル台から1万4,400ドル台で推移し、高値圏で上下する1週間となりました。
週前半は、LME指定倉庫の在庫やキャンセルワラントの動きが注目され、現物需給への関心が銅相場を支えました。一方、週中から後半にかけては、米国の物価指標、長期金利、ドルの動きに加え、FRBの金融政策をめぐる見方が上値を抑える材料として意識されました。
当社整理の参考値では、先週末の8月28日時点のセツルメント価格と本日TTS為替の理論建値は『キロ2,425円(為替161.2円ベース)』となりました。
今週も、海外銅相場と国内建値の関係を見ながら、政治・世界経済、為替、在庫、銅需給の動きを整理します。
時事ネタと銅相場の連動:先週の動きを振り返る
LME銅3カ月物は、週初の24日に1万4,200ドル台で始まり、25日には1万4,300ドル台へ上昇しました。26日には一時1万4,400ドルを超える場面もありましたが、米国の物価指標を受けた金利上昇やドル高が意識され、上値を抑えられました。
週後半は一時調整する場面を挟みながらも、28日の終値は1万4,294ドルとなりました。週間を通してみると、現物供給への関心が相場を支える一方、金融面の警戒感が上値を抑える構図が続きました。
先週の銅相場は、米国のインフレ指標や通商摩擦といったマクロ面の警戒感と、LME指定倉庫のキャンセルワラント増加など現物需給への関心が交錯した形となりました。
政治・世界経済の動きについて
政治・通商面では、米国とカナダの貿易協定交渉をめぐる動きが市場で取り上げられました。米国による対カナダ関税の動きに対し、カナダ側は米国産の鉄鋼・アルミニウムへの報復関税を発表しており、自動車や金属加工を含むサプライチェーンへの不透明感が意識されました。
また、米国の対イラン政策や中東情勢も注目材料となりました。対イラン追加制裁をめぐっては、市場の不透明要因として意識された一方、具体的な内容を見極める動きもみられ、相場への反応は限られました。
世界経済では、26日に発表された米国の7月PCE価格指数が前月比0.2%上昇し、市場予想の0.1%を上回りました。米長期金利の上昇とドル高が意識され、ドル建てで取引される銅を含むベースメタルには上値を抑える材料となりました。週末にはFRB議長のジャクソンホール会議での講演を受け、利上げ観測とドル高が市場で意識されましたが、銅価格は1万4,200ドル台後半を中心に推移しました。
このように、インフレ指標や金融政策をめぐる見方、通商政策を含む外部環境への警戒感が重なり、銅相場では上値を追いにくい場面もみられました。
為替が国内価格へ与えた影響について
対象期間中のドル円相場は、159円台前半から週後半にかけて160円台へ上昇し、ドル高・円安方向の動きがみられました。28日には1ドル=160.20円付近まで上昇しており、7月末から8月初めにかけての円買い介入後に進んだ円高の動きは、再び160円台まで戻る展開となりました。
26日は、米PCE価格指数の発表後に米金利の上昇とともにドル買いが進み、銅を含むベースメタルには上値を抑える材料となりました。一方、国内価格を考えるうえでは、円安方向の為替が円換算価格を支える要素となります。
海外のLME銅価格が米国のインフレ懸念や金利上昇によって伸び悩む局面でも、円安方向の為替は国内価格を下支えする方向に働きます。国内銅建値を見る際には、LME銅価格だけでなく、為替水準と建値改定の時期を合わせて確認することが重要です。
在庫と銅需給の動きについて
LME指定倉庫の銅在庫は、週初の約24万トンから週末には約23万4,000トンまで減少しました。週前半にはキャンセルワラント、倉庫からの出庫予定として登録された在庫が増加し、現物需給への関心が高まりました。
現物価格が3カ月物を上回るバックワーデーションも、週中には100~200ドル台でみられました。こうした動きは、現物側の需給環境への関心を高め、銅相場を底堅く支える材料として受け止められました。
一方、COMEX銅在庫は増加傾向にあり、LMEとCOMEXでは在庫の方向に違いもみられました。供給面では、コンゴの鉱山浸水による銅生産目標への下振れ圧力、パプアニューギニアの鉱山物流への影響評価、インドネシア製錬所の操業再開など、個別の供給関連ニュースも伝えられました。
短期的な取引所在庫や現物と3カ月物の価格差に加え、鉱山・製錬所の操業状況、世界全体の需給環境を分けて確認することがポイントです。
まとめ
先週の銅相場は、LME在庫の減少、キャンセルワラントの増加、現物と3カ月物の価格差の拡大が下支え材料となる一方、米国のインフレ指標、長期金利の上昇、ドル高、金融政策への警戒が上値を抑える展開となりました。
国内銅建値の背景を整理する際は、海外銅相場の方向だけでなく、為替、取引所在庫、現物需給、供給関連の情報をそれぞれ確認することが大切です。海外相場と国内建値は、為替や改定時期の違いによって、同じタイミング・同じ幅で動かないことがあります。
今後も、海外相場と国内銅建値の関係を現場の目線で確認しながら、日々の業務に役立つ情報をお届けしていきます。
※本稿は市場動向を整理したものであり、実際の取引価格を保証するものではありません。