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【ロボカッパー】銅建値・市況アップデート(2026/08/10~2026/08/14)
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はじめに
こんにちは!Jマテ.ロボカッパーです。
お盆明けで本格的に業務を再開された方も多いことと思います。新潟でも厳しい暑さが続いていますので、作業や移動の際はどうぞご安全に!それでは先週、お盆中の振り返りです。
2026年8月10日から14日までの銅相場は、夏季休暇シーズンの薄い商いの中、1トン当たり1万4,000ドル台前半を中心に推移しました。米国のCPI・PPI、小売売上高を受けた利上げ観測の後退、米国への精錬銅流入とLME在庫減少、中東情勢や製錬所の操業動向など、上値・下値の両面に材料が出る1週間となりました。
当社の参考値では、先週末の8月14日時点のセツルメント価格14,545ドルと為替160.11円をもとにした理論建値は、キロ2,414円となりました。(8/17本日2420円に改定)
今回は、銅相場が上下した背景を、政治・世界経済、為替、在庫、需給の動きから整理します。
時事ネタと銅相場の連動:先週の動きを振り返る
LME銅3カ月物は、週初に1万4,100ドル台で始まり、週中に一時1万4,000ドルを割り込む場面を挟みながらも、週末は再び1万4,100ドル台で取引を終えました。週間では大きく水準を変えなかった一方、現物と3カ月物の価格差は拡大。14日には、バックワーデーション(現物価格が先物価格を上回る状態)が400ドルを超える水準まで広がり、現物需給の引き締まりが意識される場面がありました。(※現物:キャッシュセツルメントは14,545ドル)こうした価格差には、目先の現物調達需要、在庫移動、保管・金融コストなどが反映されます。
政治・世界経済の動きについて
政策面では、米国の精錬銅への高関税導入見込みを背景に、銅が米国市場へ流入する動きが続きました。その結果、米国以外ではLME在庫の減少や供給逼迫への警戒が強まり、銅相場の下支え材料として意識されました。
一方、米国とイランを巡るホルムズ海峡の通航問題は不透明感が続き、原油相場や世界経済への影響も警戒されました。中東情勢は供給面への懸念を意識させる一方、景気や需要への慎重な見方にもつながり、相場への作用は一方向ではありませんでした。
米国では、7月CPIが前年同月比3.4%、PPIが前月比0.0%、小売売上高が前月比0.6%減となりました。これらを受け、市場では追加利上げ観測が後退しやすい地合いとなりました。ドル安が進行する局面では、ドル建てで取引される銅などの非鉄金属価格の下支え要因となり得ます。
一方、PPIは前年比4.7%と高く、コアPPIも前月比0.4%上昇しているため、インフレ再燃リスクには引き続き注意が必要です。
為替が国内価格へ与えた影響について
対象期間のドル円は、1ドル158円台半ばから159円台で推移しました。為替介入を受けて一時は円高が進んだ後、ドル円は徐々に円安方向へ戻る動きとなりました。
海外銅相場が軟調な場面でも円安水準が続いたことで、円換算価格の下落を和らげる方向に作用しました。
国内銅建値を見る際は、LME価格だけでなく、為替も合わせて確認することが重要です。また、海外相場と国内建値には算定基準や改定時期による時間差があるため、理論建値は海外価格と為替から整理した参考値として捉える必要があります。
在庫と銅需給の動きについて
LME銅在庫は週初の約21.8万トンから週末には約20.5万トンまで減少し、オンワラント在庫も9万トン台まで低下しました。オンワラント在庫とは、LMEの指定倉庫に保管され、取引所を通じて受渡しに利用できる在庫のことです。この在庫が減少すると、取引所で受渡しに使える銅が減っているとして、現物需給の引き締まりが意識される場合があります。
一方、COMEX銅在庫は72万トン台から73万トン台へ増加しており、米国側へ在庫が偏る動きが続きました。LME在庫の減少とCOMEX在庫の増加が同時にみられる場合、世界全体で銅が急減しているというよりも、在庫の保管場所や受渡し先が地域ごとに移っている可能性にも目を向ける必要があります。
供給面では、インドネシアのPT Smeltingで発生した溶解銅漏れ事故による操業一時停止が、銅の供給懸念につながりました。アルミ市場では、ブラジルのアルノルテ精錬所の減産が意識された一方、その後の復旧やアブダビ精錬所の生産回復見通しは、供給不安を和らげる材料となりました。
供給障害と復旧見通しが短期間に交錯したことも、非鉄金属相場の方向感を定めにくくした要因の一つとみられます。
まとめ
先週の銅相場は、米利上げ観測の後退、LME在庫の減少、米国への銅在庫の偏在といった材料が下値を支える一方、中東情勢を巡る景気への警戒や利益確定売りなどが上値を抑え、週初と週末で大きく水準を変えない展開となりました。
ただし、先物価格が大きく動かなかった一方で、現物と先物のスプレッドは大きく拡大しました。価格そのものだけでなく、どこに在庫があり、現物調達需要がどの程度意識されているのかを見ることが、今回の相場を整理するうえで重要なポイントでした。
LME銅価格、為替、現物と先物のスプレッド、取引所在庫、製錬所の操業状況を合わせて確認することで、価格変動の背景を整理しやすくなります。
今後も、海外相場と国内銅建値の関係を現場の目線で確認しながら、日々の業務に役立つ情報をお届けしていきます。
(※本稿は市場動向を整理したものであり、実際の取引価格を保証するものではありません)
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