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銅合金辞典

記事公開日

【イベントレポート】第2回金属フェスに参加しました!―Jマテ×長岡技術科学大学で金属の面白さを体験―

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子どもから大人まで楽しめる「第2回金属フェス」

2026年88日(土)・9日(日)の2日間、上越市の直江津屋台会館で「第2回金属フェス」が開催されました。

今年のテーマは、「みんなが職人 金属を学んで作る体験フェス」です。

会場には、チタン発色ワークショップ、金属ザウルスづくり、金属クラフト体験、板金レリーフづくり、チタンぬりえ、SDGs金属はりえなど、実際に金属を見たり、触ったり、加工したりできるさまざまな体験ブースが並びました。

金属についての話を聞く企画や金属クイズ大会もあり、子どもから大人まで、楽しみながら金属やものづくりに触れられるイベントでした。

Jマテ.カッパープロダクツは、88日の1日のみ参加しました。

今回は、Jマテから新入社員を含む4名、長岡技術科学大学から2名の、合計6名でブースを運営しました。

Jマテと長岡技大が同じブースで共同出展

今回、一緒に展示を行った背景には、Jマテと長岡技術科学大学が進めている産学連携があります。

Jマテ.カッパープロダクツ、長岡技術科学大学、国立モンゴル科学技術大学、Steppe Metal Powder LLC4機関による包括連携協定をきっかけとして、「企業と大学が一緒になって、何かイベントをやってみたい」という話が生まれました。

今回は、難しい内容ではなく、もっと身近なところから金属の面白さを伝えることにしました。
J
マテが得意とする「銅や銅合金」と、長岡技術科学大学が研究・教育で扱っている「金属や材料の科学」を組み合わせ、「金属インゴット触れ合い」「長岡技大 金属実験」として同じブースで出展しました。

今回の出展では、そんな産学連携ならではの形をつくることができ、とても良い1日となりました。

正答率5%!「お金の金属なんだろな?ゲーム」

Jマテでは、「お金の金属なんだろな?ゲーム」を実施しました。

内容はシンプルです。

いろいろな金属を溶かして固めた実物を見たり触ったりしながら、

1円、5円、10円、50円、100円、500円は、どの金属からできているでしょう?」

と考えてもらいます。

普段何気なく使っている硬貨ですが、実はすべて同じ金属ではありません。

1円にはアルミニウム、5円には黄銅など、それぞれの硬貨にさまざまな金属や合金が使われています。

身近なお金にも、それぞれの目的に合わせて異なる金属や合金が使い分けられているということをゲームにしたものです。

簡単そうに見えるゲームですが、これが意外と難しい。

これまで実施した際の正答率も、おおむね5%程度でした。

今回も200組を超える皆さまに挑戦していただき、全問正解したのは10組でした。

やはり、見た目だけで金属を見分けるのは簡単ではありませんでしたね!

新入社員には「お菓子を全部配り切る」というミッションも

今回のブース運営には、新入社員も参加しました。

そして、新入社員にはもう一つのミッションを設定しました。

それが、「挑戦してくれたお子さまに渡すお菓子を、10時から16時までの間でちょうど配り切る」ことです。

早い時間に全部なくなってもだめ。

逆に、イベント終了時に大量に残っていてもだめです。

そこで、来場者の様子を見ながらゲームのヒントを出してみたり、お菓子を渡す数を調整してみたりと、さまざまな工夫をしました。

さらに、午前と午後では来場者の数や動きも変わります。

「このペースで最後まで足りるのか」

「少し配り方を増やして変えた方がよいのか」

実際の状況を見ながら判断しなければなりません。

悪戦苦闘する場面もありましたが、来場者の皆さまとコミュニケーションを取りながら、最後まで楽しく配布することができました。

単純にお菓子を配るだけではなく、その時の状況を見て考え、やり方を変えていくという経験にもなりました。

新入社員にとっても、来場状況を見ながら考え、工夫する良い経験となりました。

顕微鏡で見ると、いつもの金属がまったく違って見える

長岡技術科学大学ブースでは、2種類の顕微鏡を使った観察実験を行いました。

 

金属の表面や組織を拡大して観察するほか、10円硬貨に描かれている平等院鳳凰堂を拡大してみたり、肌や爪、ネイルなども拡大して観察し、それぞれの違った見え方を楽しんでいました。

写真のように、顕微鏡で見ている映像をパソコンやモニターに表示します。

普段は何気なく見ている10円硬貨や自分の爪も、大きく拡大するとまったく違った見え方になります。

「こんなふうになっているんだ」

という発見があり、皆さんそれぞれ気になるものを顕微鏡で観察して楽しんでいました。

金属材料を理解するときも、外から見た色や形だけでは分からないことがあります。

拡大して観察することで、普段は見えない材料の姿を見ることができる。

これも、金属や材料を学ぶ面白さの一つです。

約1mの筒で体験する、磁石と金属の不思議

もう一つ目を引いたのが、長岡技術科学大学 南口先生が持参した約1mの大きな筒状の実験装置です。

この実験では、磁石と銅、アルミニウム、プラスチックなどを使い、材料によって落ちる速さが変わる様子を観察しました。

実際に見ていると、

「磁石と材料がこすれて、摩擦で遅くなっているのかな?」

と思うかもしれません。

しかし、ここでポイントになるのは摩擦ではなく、電気を通す金属の中に生じる「渦電流(うずでんりゅう)」です。

銅やアルミニウムのように電気を通す金属を磁石の近くで動かすと、金属の中に電気が流れ、動きをゆっくりにする力が働きます。

一方、プラスチックは電気をほとんど通さないため、金属とは落ちる速さに違いが現れます。

つまりこの実験は、「材料によって磁石の影響の受け方が違う」ことを、実際の動きで分かりやすく体験できる実験です。

銅とアルミニウムでも落ちる速さに違いが見られ、参加した皆さんも、材料によって動きが変わる不思議さを楽しみながら観察していました。

この実験で大切なのは、目には見えない電磁気の作用を、実際の動きとして見ることができる。
これが、この実験の面白いところです。

説明だけで聞くと難しそうですが、実際に動きを見てみると、とても分かりやすい実験でした。

まとめ:200組を超える皆さまにご参加いただきありがとうございました

Jマテの出展は88日の1日のみでしたが、当日は200組を超える皆さまにブースへお越しいただきました。

お金に使われている金属を真剣に考える方。
顕微鏡をのぞき込み、「次はこれを見てみたい」といろいろなものを観察するお子さま。
大きな実験装置の動きを不思議そうに見つめる方。

同じ「金属」というテーマでも、楽しみ方はそれぞれでした。

昨年の第1回と比べ、今年はイベント自体が2日間の開催となりました。

現場での印象としても、1日あたりの来場者は昨年以上に多く感じられ、大盛況の中でイベントを終えることができました。

今回改めて感じたのは、金属は決して工場や研究室の中だけにあるものではないということです。

もっと身近なところ、硬貨のように毎日使うものにも、さまざまな金属や合金が使われています。

そして、顕微鏡で見たり、磁石を使って動きを比べたりすると、同じ「金属」でも材料によって性質が違うことが分かります。

まずは見て、触って、「なぜだろう?」と興味をもってもらう。

そこから材料やものづくりへの興味が始まります。

Jマテと長岡技術科学大学も、それぞれの得意分野を生かしながら、これからも金属やものづくりの面白さを伝えていきたいと思います。

ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

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