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【ロボカッパー】銅建値・市況アップデート(2026/08/31~2026/09/04)
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はじめに
こんにちは!Jマテ.ロボカッパーです。
9月に入りましたが、各地で雨が猛威を振るっております。その一方、朝晩には少しずつ涼しい風が吹き始めるなど、季節の移り変わりを感じる時期となりました。30度を下回る日も出てきました。
それでは先週を振り返ります。8月31日から9月4日にかけてのLME銅3カ月物は、高値圏で日ごとの値動きが大きい1週間となりました。
中東情勢や原油価格、長期金利、ドル相場の変動が銅価格を左右する一方、上海先物取引所(SHFE)の在庫減少や米国への在庫偏在、バックワーデーションなど、現物需給の動きも注目されました。
9月4日のLME銅3カ月物は終値で1万4,415.5ドルとなりました。
当社整理の参考値では、先週末の9月4日時点のセツルメント価格と本日TTS為替の理論建値はキロ2,341円となりました(TTS為替ベース157.0円)となりました。
今週も、海外銅相場と国内建値の関係を見ながら、世界経済、為替、在庫、銅需給の動きを整理します。
時事ネタと銅相場の連動:先週の動きを振り返る
LME銅3カ月物は、3連休(8月31日はサマーバンクホリデーでLME休場)明けの9月1日には一時1万4,441.50ドルを付けましたが、米長期金利の上昇やドル買いを受けて反落し、2日には一時1万4,092.0ドルまで下落しました。
週後半の3日は、米ADP民間雇用統計が市場予想を下回ったことやFRB関係者の発言を受けてドル安が進み、銅相場は反発しました。4日は米雇用統計を受けて値動きが大きくなったものの、終値は1万4,415.5ドルとなりました。
他の非鉄金属では、LMEアルミニウム3カ月物が3日に一時3,328.50ドルまで上昇し、亜鉛3カ月物も1日に一時3,990ドルと約4年ぶりの高値水準となりました。
先週は、金利やドルなどの金融面と、取引所在庫や現物需給の動きがともに相場を左右する1週間となりました。
政治・世界経済の動きについて
政治・通商面では、中東情勢と原油価格の動きが注目されました。米国とイランをめぐる緊張が続き、NY原油先物は9月1日以降、1バレル当たり90ドル台で推移しました。原油高によるインフレ懸念や長期金利への影響が意識され、銅を含むベースメタル相場を見るうえでも注意材料となりました。
貿易政策では、米国の精錬銅への関税導入観測が引き続き材料となりました。7月の米国の精錬銅・銅合金輸入は前年同月比8%増、前月比78%増の22万5,094トンとなり、過去最高を記録しています。関税導入を見越した米国向けの銅流入が続く一方、取引所ごとに在庫の動きに違いがみられる点も注目されました。
世界経済では、米国の雇用指標とFRBの金融政策をめぐる見方が、金利やドル相場を大きく動かしました。9月2日のADP民間雇用統計は3万8,000人増と市場予想を下回り、3日にはFRB理事が今後のインフレ指標を重視しながら、状況次第では政策金利の据え置きを支持する可能性に言及しました。これを受けてドルが弱含み、銅相場を支える場面がみられました。
一方、4日の米雇用統計では非農業部門雇用者数が16万2,000人増と市場予想を大きく上回り、発表直後にはドルや米長期金利が上昇しました。その後は反応が一巡し、市場の関心は翌週の米物価指標へ移っています。
先週は、雇用指標やFRB関係者の発言によって金利・ドルが大きく動く一方、中東情勢や原油価格、米国への銅流入といった材料も重なり、複数の要因が銅相場に影響した1週間となりました。
為替が国内価格へ与えた影響について
対象期間中のドル円相場は、週前半に1ドル=160円台前半まで円安が進んだ一方、週後半には155円台前半まで円高が進むなど、大きな値動きを見せました。9月4日は156円台前半で推移しており、週前半から比べると円高方向への変化が国内の円換算価格に影響しました。
期間前半の160円台前半の円安局面では、海外のLME銅価格が調整する場面でも、円安が円換算した理論建値の下落を和らげる方向に働きました。
一方、期間後半にLME銅価格が1万4,400ドル台へ反発した局面では、同時に1ドル=155円~156円台への円高が進行したため、海外相場が上昇した一方で円高が進んだため、円換算した理論建値は上値の重い動きとなりました。
このように、海外相場と為替が反対方向に動く場面では、LME銅価格の値動きがそのまま円換算した理論建値の動きに表れるとは限りません。国内銅建値を見る際には、LME銅価格の方向だけでなく、ドル円相場の水準と円換算した理論建値をあわせて確認することが重要です。
在庫と銅需給の動きについて
取引所在庫では地域の差が目立ちました。中国の上海先物取引所(SHFE)管理下の銅在庫は6万3,000トンと2024年1月以来の低水準となる一方、COMEX銅在庫は9月4日時点で76万6,795トンまで増加しました。
また、同日時点でLME銅在庫のキャンセルワラント比率は51.5%となりました。現物価格が先物価格を上回るバックワーデーションもみられ、現物需給を確認する材料となっています。
供給面では、チリの7月銅生産が前年同月比9.4%減の40万3,424トンとなりました。悪天候や主要鉱山のメンテナンスが影響したと報道されています。
在庫総量だけでなく、取引所ごとの在庫、キャンセルワラント、現物と先物の価格差などを分けて確認することがポイントです。
まとめ
先週の銅相場は、上海先物取引所管理下の銅在庫の減少、LME銅在庫における高いキャンセルワラント比率、チリの減産での実績など、現物需給を確認する材料が注目されました。一方で、中東情勢、原油価格、長期金利、米国の雇用関連指標を受けた為替・金融政策観測の変化により、LME銅価格は大きく変動しました。
国内の銅建値を考えるうえでは、今回、円高の影響が特に重要でした。LME銅価格が週後半に上昇する一方で、ドル円は160円台前半から155~156円台へ円高方向に動き、海外相場の上昇が国内の円換算価格にそのまま反映されにくい局面となりました。
今後も、海外相場と国内銅建値の関係を現場の目線で確認しながら、日々の業務に役立つ情報をお届けしていきます。
※本稿は市場動向を整理したものであり、実際の取引価格を保証するものではありません。