1. 主要ページへ移動
  2. メニューへ移動
  3. ページ下へ移動

銅合金辞典

記事公開日

【ロボカッパー】銅建値・市況アップデート(2026/07/13~07/20)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

こんにちは!Jマテ.ロボカッパーです。

2026年713日から717日までの銅相場は、週前半に上昇した後、後半に反落し、上昇材料と下落材料が拮抗した1週間となりました。

今週は、米国とイランを巡る中東情勢、米国の物価指標、中国経済、為替、取引所在庫、鉱山・製錬所の生産動向が主な材料となりました。

当社整理の参考値では、昨日の720日時点のセツルメント価格13629ドルと本日TTS為替163.55円の理論建値は2309円となりました。

今回は、先週の時事ニュースと銅相場の動きを振り返りながら、価格を押し上げた材料と押し下げた材料を、現場の視点で整理していきます。

時事ネタと銅相場の連動:先週の動きを振り返る

LME銅3カ月物は、713日に1トンあたりおおむね13,500ドル前後の水準で始まり、14日にかけて一時13,700ドル近辺まで上昇しました。
その後は、15日以降にいったん反落し、16日は小幅に持ち直したものの、17日には再び下落しました。週の途中では上昇が目立った一方で、週末時点の水準は週初と近いレンジに戻った形です。

政治・世界経済の動き

政治面では、米国とイランの対立や、ホルムズ海峡の航行リスクが継続して注目されました。

物流や原材料供給への影響が意識され、相場を支える方向の材料となる場面がありました。一方で、原油高によるインフレや金利上昇への警戒は、世界経済や金属需要の見通しを慎重にさせる材料となりました。

中東情勢は、供給面では上昇材料、景気や需要の面では下落材料として評価される側面がありました。今回の価格変動も、政治的な動きだけで一方向に説明するより、複数の影響に分けて見ることが大切です。
米国では、6月の消費者物価指数が前年同月比3.5%上昇となり、前月の4.2%から伸びが鈍化しました。これを受けて利上げ観測が後退し、米金利とドルが低下したことが、14日の銅相場を支える材料となりました。

一方、中国では6月の輸出増加が需要への期待につながりましたが、46月期の実質GDP成長率は前年同期比4.3%と、13月期の5.0%から減速しました。不動産投資の弱さや、週後半のAI・半導体関連株の下落も、銅相場の上値を抑える材料として意識されました。

為替が国内価格へ与えた影響

対象期間中、為替は、おおむね1ドル163円台前半で推移しました。713日の163円前半から、17日には163円台半ばとなり、期間の終盤はやや円安方向でした。

国内の銅価格を見る際は、LME銅価格と為替を合わせて確認する必要があります。海外価格が下落しても、円安が進むと円換算価格の下落幅が小さくなる場合があります。

また、海外相場と国内銅建値には、算定条件や改定時期による時間差があります。理論建値は海外価格と為替から整理した参考値であり、正式に公表される国内建値とは区別して見ることが重要です。

在庫と銅需給の動き

LME指定倉庫の銅在庫は、713日時点の約30万トン台前半から、17日にはわずかに減少しました。
一方、COMEX銅在庫は、同じ期間に約68万トンから69万トンへと増加しました。

一部の報道では、LME在庫のうち、倉庫からの引き出し予定を示すキャンセルワラント(倉庫からの引き出し予約を示す指標)の割合が高まったことも取り上げられました。

在庫を見る際は、一つの取引所の増減だけでなく、地域間の移動や他市場の在庫も合わせて確認することで、状況を整理しやすくなります。
供給面では、一部の鉱山・製錬所での生産減少や操業トラブルが報じられ、将来の供給に対する警戒材料となりました。

需要面では、中国の輸出が期待材料となる一方、GDPの減速や不動産投資の低迷が慎重な見方につながりました。先週は、供給懸念と需要への警戒が同時に存在し、相場が一方向へ進みにくい環境だったと整理できます。

まとめ

先週の銅相場は、米国の物価指標や中国の輸出、LME在庫の減少、鉱山・製錬所の供給懸念を受けて上昇する場面がありました。

一方で、中国経済の減速、株式市場の下落、原油高とインフレへの警戒が重なり、週後半は上値を維持できませんでした。

相場の動きを見る際は、「価格が上がったか、下がったか」という結果に加え、LME銅価格、為替、在庫、供給状況、世界経済を分けて確認することが重要です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

CONTACT

ご質問、ご相談、具体的なご要望などがありましたら、こちらからお気軽にご連絡ください。

資料ダウンロード

DOWNLOAD

製品カタログや詳細資料などを無料でダウンロードいただけます。